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TDL大改造?来年チケット価格値上げ?-OLC上西社長インタビュー記事まとめ

8月18日朝、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの上西社長にインタビューした記事が報道各社から出ました。情報をまとめます。

 

各誌によって内容がぶれていますが、出てきた話としては

・チケット価格改定(消費増税+新エリアオープン)

TDS拡張後のリニューアル計画、特にTDLのスクラップ&ビルド着手

・チケット価格変動制など、料金体系の改革

TDS運営の方向性(家族向け)

ファストパスを含む運営の効率化

などです。

 

日本経済新聞

大人向け施設が多いTDSで家族の取り込みを強化する方針を示した

チケット価格の変動制については「導入を否定しない」

www.nikkei.com

 

産経新聞

・来年10月の入園料引き上げを検討

・消費税率引き上げに加え、2019年から2020年にかけ新型アトラクションや大型施設が稼働し、「来園者に新しい価値を提供できる」

・TDS拡張は投資家の期待が大きく、来場者も前向きな評価

・TDS拡張で入園者のキャパシティーはTDLと同等に

・これまではなかなか手を付けられなかったTDLのアトラクションの刷新や施設のスクラップ・アンド・ビルドを進められる

・連続的な投資と刷新のサイクルを作っていきたい

・用地に余裕はあるが、TDS拡張規模の大型投資は難しい

・既存施設やエリアをリニューアルすることで、将来的に施設全体が大きく変わっていくイメージを持っている

・TDS拡張に向け、高いレベルのホスピタリティーを持った人材を確保、育成する必要があり、動き始めている。同時にさまざまなオペレーションも効率化する

www.sankei.com

 

毎日新聞

事前発券でアトラクションに優先入場できるファストパス」のデジタル化を検討

園内のどこからでもスマートフォンなどを通じて取得できる仕組みにする

2022年度のTDS大型拡張に合わせて導入する案が有力

海外と同様の仕組みを使うか、自前で考えるか、いろいろな可能性がある

入園チケットの販売など単純なサービスについては自動化・機械化の検討が必要との認識

自動化によって人員配置を見直せば、来園者とのコミュニケーションやサプライズのパフォーマンスの機会が増えるなど、ソフト面でも充実が図れる

mainichi.jp

 

東京新聞

・2022年度以降、東京ディズニーランド(TDL)への新たなアトラクション施設の導入と、東京ディズニーシー(TDS)のさらなる拡張を進める

・社長「TDLは三十五年前にできている。ディズニー社がいろいろなコンテンツを開発し、ヒットした映画もある。新しいコンテンツを入れていく」

・TDSも「まだ空いている土地が残っている。さらに拡張していける」と話した。いずれも具体的には「研究中」

入園料は「(大規模開発で)より感動してもらえるものを提供できる。上げていく一つのチャンスと思っている」

「単純にチケット価格を上げるだけでなく、今までの発想の枠を取り払って考える時期に来ている」と新たな料金体系などの導入を示唆

「価値あるものに対しては値上げを許容する人が増える一方で、価格が上がるのは嫌だと強く思う人も多く、鮮明に分かれてきている」と消費者の変化を分析

www.tokyo-np.co.jp

 

時事通信

TDLについて段階的に時間をかけて刷新していく考え

年間3000万人が訪れるが、来客数は伸び悩んでおり、てこ入れ策として2022年度にTDSを拡張する

外部調査で顧客満足度が低下傾向にあることについて「真摯(しんし)に受け止める」とした上で、アトラクションや施設の魅力向上に努める考え

TDSの拡張後にTDLも見直す考えを表明

「どのエリアからどのように変えていくか検討している」

・「いっぺんにやるのは難しい」

・「一つのエリアを(丸ごと)やるとなると、10年スパンになる。相当な期間これからもやり続ける」方針

TDLは拡張の余地が乏しいため、従業員の休憩場所などとして使うバックヤードの面積を減らすなどして、各エリアの見直しに対応することも選択肢

チケットの値上げを検討しているものの、上西社長は時期や値上げ幅などについては「総合的に勘案する」と述べるにとどめた

headlines.yahoo.co.jp

 

共同通信

東京ディズニーシーの拡張計画で、新設する四つのアトラクションのうち三つが大型施設

上西氏「より多くの人にまた来たいと思ってもらえる開発にしたい」

拡張を機に入園料を値上げする方針だが、値上げの時期や額について上西氏は明言しなかった

this.kiji.is

 

総括

チケット価格の値上げは驚くことではありません。今は大規模開発中のため値上げに賛同が得られないとして控えており、競合のUSJの方が料金が高い状態です。

2014年の消費増税時にもチケット値上げを行いましたし、2019年にはソアリン、2020年には美女と野獣エリアがオープンしますので、近いうちに値上げが行われるのは確実でしょう。

 

今回のインタビューで最も重要なのはTDS拡張後のプランについてです。1年程前にもTDLは「全てのテーマランドを対象に」再開発を検討するという話が出ていましたが、現在もその方向で議論が進んでいるようです。

馴染みの深いアトラクションが(ひょっとするとエリアごと)無くなる可能性もあるので、今のうちに遊び倒しましょう!

舞浜エリアの土地は限りがあるので、新たな用地を利用した新施設よりも既存の古い・不人気施設を中心にリニューアルが進みそうです。

新エリアにシアターが作られる以上、トゥモローランドのテコ入れは確実だと睨んでいますがどうでしょうか。

東京新聞の記事によれば、近年ヒットしたディズニー映画を扱った施設が導入される可能性もありそうですね。ここは是非期待したいと思います。

 

それから、料金システムの改変に言及がありました。

海外のディズニーリゾートでは季節や週末など時期によって料金が異なるシステムを導入しているところがあります。混雑の分散化や収益性向上に繋がるため、大いに検討する価値があります。

それだけでなく追加料金を払うことにより優先的な体験ができる料金システムも検討のうちのようですね。

ディズニーのテーマパークは全員をVIPとして扱うという基本理念があり、このような制度には慎重にならざるを得ない部分があります。しかし現状として「お金をいくらでも払うからいい体験をしたい人」と「あまりお金をかけず程々に楽しみたい人」が二極化してきているのが昨今の消費状況と言われます。

イメージダウンに繋がらないようにうまくシステムを変更できるでしょうか。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。